ある雑踏の中の一軒の空間で
時には雑踏の中で
時にはまどろみの中で
これまで沢山の人の話を聴いてきました
金銭というエネルギーから収支をつけても
わたしにはいつもおつりが残りました
残るものは必ず重くなるものだから
言葉で吐き出す作業をしました
時を経て
それがいっぱいになっていることが
益々気になって
素敵な才女のお蔭もあり
そして気がむいたので
HPギャラリーという
あらたなカタチの中で
吐き出すことにしました
吐くと言ったらなんだか汚物チックなので
拍ことにでも
しましょうか …
そんなことを考えながら
かごめかごめと手を繋ぎ
勝手気ままな言靈あそび
どうぞゆるりご観覧ください
気にせず止まらぬあなたに拍手喝采
amane kurafuji
詩人 倉富二天音
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⬇️
時計の秒針とわたしの鼓動
そんなすれ違い
-紡ぎ-
夢と希望と歓びを
与えてきた者は受け取り
受け取った者は与え
ミックスジュースを飲み干しながら
ステップを踏み鳴らし
あの歌を口ずさむ
集合無意識が世界を変える
これもまた次元のリアル
-無音ビート-
君の風の通り道になりたい
見誤り風が強すぎる時は遮り
スピードを和らげ
今しかない 加速の時には
宇宙(そら)道をあけるから
その時は
臆せず突風となれ
-日和見-
嵐はワクワク 叫びたくなる不謹慎衝動
大気の騒ぎに地上人は敵わない
交通機関も会社も学校も右往左往
自然が少し暴れただけで社会は滞る
自然が少し暴れただけでこんなにも
ちっぽけ
様々な感情行動が溢れ出し
対向する者もいれば身を任す者もいる
人が少しだけ裸に見える時
大気は知らんふりして
ただ浄化を続ける
- きょじん -
ありんことぼく 何が違う?
ありんことぼく 何が同じ?
違うも同じも 実はおんなじ
ありんことぼく
生まれ変わったら
どっちがいいかな
-ほどほど積載-
相手から言われたことを
そんなにきにしなくたっていいし
きにする自分をきにしてあげたい
きにしてみせたいだけかもしれないし
きにするほど余裕がないか
きにするほど余裕があるのかも、ね
-公園ベンチ-
最高の美學は
雲の切れ間のようなもの
不完全さこその完璧
芸術のキャパシティ
- ミルフィーユ -
一つの始まり層となり
重ね重なり完成形
トッピングはご自由に
全ては一つこれ一つ
優しい甘さは上品に
ガリリ嫌だと言うけれど
それがあってのナポレオン
偉大なる古典我が人生
-愚愛-
あなたの前でなら笑顔でいられた
あなたの前でなら
最高の自分でいられた
愛すべく自分であれることが
誇らしかった
だから失いたくなかった
あなたを愛することなどよりも
愛すべき自分を失うことが怖かった
-掴む-
人生の中で
自分を見つめ直すことも重要
しかし深く掘り下げ続ける必要もない
足るを知り
枷(かせ)をはずす
己を知り
俯瞰する
時にはそれもいいじゃない
時にはそれでいいじゃない
愛に強欲であれ
-大志探訪-
靴下脱ぎ捨て芝の上
見渡す限りの造形美
子ども時代に遊び残した大人たちは
壊れた自然をデザインしては蘇らせる
レゴを壊してまた組み立てるように
破壊と構築のイマジネイションは
偉大な自然にねだる共存の贈り物
-氷面 ひょうめん-
嘘や偽りもどこからか真実だったり
真実が嘘や偽りにぼやけていったり
答えはただ己の価値観だったり
客観性と自己認知
追究し必要性の存在意義に
辿り着こうとする
君の思考は今どこにあるだろう
- 過去美醜 -
脳とは
繊細なのか散漫なのか
なんというイタズラをほどこすの
だろう
お節介な安全装置
進む舵は
五体無くとも届くのに
-ハテナの二乗-
難しい事なんてしたくない
難しい話しは奇妙な音靈
お砂場あそびにかくれんぼ
日向でのんびり微笑めば
突然走りたくもなる
今日も幸せ お喋りいかが
難しいことなんてしたくない
ある日ある人が言いました
どうしてこんな難しいことが
できるのですか
難しいことなんてしていない
好きなことをしてるだけ
- 累乗ストリート -
余裕かました大人はつまらない
美し君は
ちょっと難しいことが好き
ちょっとをちょっとずつ重ね
指折り数え肉体精神旅支度
進め終幕まで
偉大なる子ども道
-cafe-
窓辺の日向
丁度にあたたかい
静かにただ在れる
目を閉じえば
どの時空にも
あなたの元にも
胎内にだって
波打つ血流
響く鼓動
力のチャージ
記憶のパワースポット
-獅子女-
悦びも悲しみも
作り出すのは人間の創像力
真実はいつもそう多くないのに
時と共に複雑にする
愛はどこにあるのかも
見つけられないふりをする
これが愛なのだと想いを全うしようと
する
まるで出会いは確率問題
記憶かタイミングか
あなたとわたしみんなの想い
この歯車は時計仕掛けのように
浮遊している
-醤油瓶-
毎日は繰り返される新しい朝
喜びは滲み傷ついた心も滲む
どちらもまるで
決して落ちぬ液のように
時が経てば経つ程に消えることはない
現状にはほんの通過点と思えぬ理由(わけ)がある
行き着く先は自分の決めた指針か
はたまた望まれた形か
全てを受け入れ 纏(まと)う
今を見るのが怖いなら
明日を見つめるも一興だ
-紙テープ-
父の内臓を見た
術後の切り取られた それ は銀皿に
乗せられ
まるで焼肉店
薄皮の如く滲み開かれた残物
内視鏡で見た己の体内の美しき記憶
とは程遠いリアル
助手は淡々と触れ
僕は深々と見つめる
愛おしさと共に お疲れ様 と呟いた
- 魔人ふう -
やってるふう
やってあげてるふう
動いてるふう
増やしてるふう
入り込んだふう
余裕かましてるふう
物足りないふう
分かっているふう
表現はバレるから面白い
これこそ分かったふう
- 無責任な夜 -
大概の表現は
時代との人生ストーリーが生み出す
だから
爆音の速さと編まれたそれは
比べようもないのです
あなたとわたしだって
それこそそうでしょう
九の世界の創造は
愛かもしれぬし
突き落としやもしれず
まるで仕上げたパズルみたいに
知り得た者ども立ち竦め
表舞台の邪魔ならぬ
観客チケット握り締め
嬉し嬉しと満たされよ
子酔いはただの傍観者
-ミラールーム-
自己バランスを保つ安定と引き換えに
人は欲望という自我の静かなる渦に
巻き込まれていく
自己の確立と愚か者(人間)らしさを知る
見間違い
言葉を誤り
ハートに刃を向ける
社会はそんな繰り返しなのかと思うことがある
人生は小さな宇宙の旅なのか
目的を思い出せないでいる
僕らはLONESOME TRAVELER
まだ帰る場所はいらない
-ピッチアップ-
時代の加速を示すよに
新しい音楽のリズムはいつも最速
disられて
disりたくて
disるとき
disりあい
裏側にあるのは
disり愛
LOVE me
-振り子ハート-
止まらない右に左に左に右に
振り切るどちらか一方では止まらない
振り切ることに恐れは要らず
留まるは苦
神に近づくも
鬼と化すも
傷つくも
傷つけるも差異はなく
中庸の居場所は意識も向かぬ程
当たり前のつまらぬ幸せ
此れまた1つ極上の境地
-スピード-
正しさなんて通用しない
安心なんて要らない
そんな時代の恋もある
正しさの中の幸福
安心した温かさ
そんな時代の恋もある
時の刻み
恋心のない暮らしなぞ
地球が破滅する
オゾン層より恋心
- これは本当のこと -
見えているものは幻想かもしれない
意識が創りあげているだけかもしれ
ない
それでも確かに暮れた日は昇り
降りだした雨はやむ
眩さ浴びながら
君と今此処にいる
この幸せは
揺るがない真実
呼吸はまだ止まらない
- 令和雲 -
わたしは常に此処にいて
扉開けば毎日は
何か起こってまた起こる
わたしは常に此処にあり
努力するとき努力して
涙するとき涙して
感情頑丈心の臓
あとは笑って昼寝でも
見上げるあの雲もわたし
筋斗雲もいいけれど
急ぎ過ぎには御用心
今しか見られぬこの景色
子の景色やら個の景色
コココ コココと静笑い
オイ、老い老い若返り
-めおと同道-
朝露の光
恐れは雨雲の如く風と共に流れ
眩しい青空に両手を広ぐ
山々を背にたてがみの如くなびき
真白な雲は一からの始まりを唄う
あなたは再び風となり
わたしは大地と共に天を仰ぐ
- いまなんじ -
なんじなんじいまなんじ
それはなんじがきめること
なんじかなんてなんじしだい
なんじはどこを生きている
かんなんかんなんかなんな
磨きし玉よおしえてな
うちはいったいいまなんじ
(艱難汝を玉にすより)
-当たり前ブルース-
価値基準はまるで数字世界
どこまでも果てしなく
恋の誘惑のように追い求めさせる
気づけば地面さえもなく
どこかで手を止め妥協を納得とする
スペシャリストたちに
真実のゴールなどありはしない
君がいて僕がいて
当たり前こそが完璧
当たり前こそがいつか失うもの
-終幕と足らぬもの-
平和に制御があれば
彼らも果実に手を伸ばさなかったの
かもしれない
平和に制御があれば
好奇心に制御があれば
この世は違っていたのかも
なんてたられば
悪なき気持ち
恐れ知らぬ無知
想いを止める術を失ったおごり
進化と引き換えの自由
神は問う者
答えは選択者
必要なのは 統御
論じてみるも二酸化炭素に掻き込まれ
人々は平和を唱え続けることだろう
平和 和平 平和 和平 平和 和平
平和 和平
この星の自転と同じように
平和がとどまることはなく
いつの時代も
答えは無謀な戦士たちによって書き
換えられていく
-凸凹-
でこぼこでこぼこでこぼこでこぼこ
今日は笑って明日は泣いて
笑って笑って笑って
やっぱり泣いて
笑ってが続いた分
歪みは大きく荒れる波
だから結局でこぼこでこぼこ
でこぼこでこぼこでこぼこでこぼこ
怒って怒って怒って
何だか笑えちゃって
怒ってが続いた分
歪みは大きく山崩れ
人生の喜怒哀楽に恐れる必要
ないのだよ
だって全てはでこぼこでこぼこ
-ゴミ洗い-
空海山川鳥獣虫土
母なる大地は
我欲の為に在るではなかろうに
不自然な世界からの脱却は
プラ1000個にも及ばず
- 尺度 -
余裕は持ち合わせたものと
成長からしか得られぬものがある
余裕は己に喜びと安堵を与える
そして相手のそれを見て
勇者は賞賛し幼子は自らを傷つける
-天地万物定義せよ-
不自然の広がりは
まやかしの未来進化と引き換えに
理不尽連鎖を生む
五感と精密脳を育んだ人間こそが
自ら実験鼠へと
小さく重く鳴り響く
カタンカタンカタン…
- 呼吸 -
息を吐く者が世界を制す
息を吸う者が宇宙を制す
夏の終わりの窓辺
あゝ
天然のエアコンだ
-綿菓子談議-
茶香に包まれ
天地広げゆるり
君何思う
川辺覗くも
繰り返される我オウム
腹を空かせたヒヨドリの
冷えた視線を逃れたく
ひとりごっこは
はいお終い
- ここ掘れワンワン-
慈愛深けりゃ深いほど
そこは真っ暗闇の中
照らし広げてみようかね
光り輝く衛(まも)りの鉱物
今や搾取され続け
人間様の首の下(もと)
ガラスケースの裸の王様
- 麻紐燃ゆる -
常識というフィールドは
狭く無数に湧き続ける
テレビジョンのチャンネルのように
さもすると自ら鑑賞しているだけなのかと思うことがある
時代の景色と物質の妄想は視覚から
脳に流れ感覚を止める
血筋の織物の上こそが真(まことの)世界だと
魂を置き去りにする歴史は終幕していることに気づかない
子孫たちは光へ進み
抜け穴を見つけ出していくだろう
- 備蓄愛 -
神宿りし米の粒
子想う気持ちは米隠すことにあらず
塞き止め淀む泥水残すなかれ
愛のエネルギー、それは川の如く
淀みなく美しきかな
先人よ
残すは米生む自然と人知なり
腐り米に神あらず
片付け片付けお片付け
これだけ残しておさらばと
皆様お疲れ様でした
-逆漫画-
全ては逆さま
在るものは見えず
失えば懐かしみ
在るものに満足はなく
得るものに夢描く
未来の道は今を目指す
全ての時計は逆回転
これ逆さまの真実
-爪痕-
忘れたくない音
左耳から入る寝息は安息への誘(いざな)い
重なり合ったものは溶け合い
ほかに何もいらないと思える程の温もりへ
いつかは失うという不安
そんなもの有りもしない
失うことに恐れなど存在しない
呼吸の度に人は何かを得続けるのだ
-勇気の後ろ側-
そんなときもあるよね
そんなときもあるんだよ
それが人生
それぞ人生だ
今度こそ
これぞと胸を晴ればいい
- 腐り愛 -
風船遊びをしたいから
優しい吐息を閉じ込めて
風船遊びをしたいのに
今日もあなたは空返事
膨らますのは私だけ
優しい吐息を閉じ込めて
あなたと遊んでみたいのに
小さい風船萎むから
今度は大きな風船を
一所懸命膨らます
優しい吐息はお失くなり
みてみてこんなに膨らんだ
あなたの顔が見えないよ
風船だった筈なのに
とうとう硬いブーメラン
受け止めきれないブーメラン
感情風船大爆破
受け止めきれないブーメラン
気力体力尽き果てた
避(よ)けるお前は卑怯者の利口者
涼しい顔して歩き出し
我孤独にて朽ち果てる
愚か愚かな物語
小さくため息肌撫でり
お帰り私と独り言
愛し愛しと閉じ仕事
- 比べっこ -
あなたとわたし
わたしとあなた
あんな人とわたし
わたしとどこかの人
見れば見るほど
凄い人なんてどこにもいない
やりたい事や
やれる事が違うだけ
あなたより凄い人なんてどこにもいなくて
わたしより凄い人もどこにもいない
あなたより凄い人なんてどこにでもいるし
わたしより凄い人も溢れるほどにいる
わたしたちの世界は紛らわしい明確
隊列組まぬ人生名簿を遊ぶから
ポジショニングをしてるだけ
今在る場所を遊び尽くせばいい
-或日-
時代は何物も何者も作り上げ
望む行動の法則さえ有れば手に入り 便利と優越を満たす止まることのない
進化のように見せてきた
だがフィールドは細分化され
満たされている輝きこそが
実は1番無に近い
紛らわしいテスト問題のように
想いはどこからか
欲か 煩悩か 今世のエゴか
どこを選択したところで
自身の波動に嘘が効くことはない
気付けば人は思いもよらぬ場所に立っていたりする
進化の真実 在るは無へ向かう
満たされる想いと引き換えに
続く未来への確率減少
魂は天秤で計るバランスを見誤りながら幾度も繰り返し彷徨い続けてきた
宇宙の塵のように
嗚呼、やっぱり今日も幸せだ
-スクリーン-
人は時代と共に自己の価値観で生き
ている
だからコミュニケーションを通り
越して其々の宇宙空間を侵しては
ならない
温かさを知り呼吸に満たされ広がる
世界
冷たさを知り意識固め愕然とする世界
どちらかがどちらかを否定する事
そこには何の答えも有りはしない
間を彷徨う者たちがこの縮図巡礼を
しているにすぎない
作り上げられた繁栄と枯渇化は未知
の輝きと引き換えに自然摂理を乱し
続ける
主観と好奇心をテクノロジーと正義
に置き換え
ただ在るものを壊し
エゴの創造性を生む
残りゆく世界中の我が子たちは心から
笑えるのか
ハートの映像にスイッチを入れてみる
この子たちの使命を祈り信じて夢を見
る
愛のエネルギーと静寂に包まれる星
Our earth
返事はいつもこおだ
So…it's all OK
与えられし時間の意味を濛々と探し続
けてきた
気づけば全ては今此処に
破顔からの哄笑(こうしょう)は
内なるBGMよりも
今世に放つが相応しい
こんなにも満たされていると
-父-
目を閉じえば浮かぶ幼き記憶
木製の厚いまな板の上
正気みなぎる穴子が踊る
目打ちの音時刻々と
開かれた細胞だけが静寂に踊る
ギリギリと割かれる音にしびれ喜
カウンター越しに覗く子に
それは生命の終わりと
命を繋ぐ始まりのように聴こえた
着々と捌かれる肉厚の手際
見惚れる我が身に酔うひと時
衣纏い澄んだ黄金に
潜り 奏で 咲く
完璧なタイミングで揚げられるそれ
こそが人生の芸術と生きる糧
余韻の中頬張り響く至福
軽やかな重厚さを五感の刺激で味わう
時経つ程に記憶の映像は深きものへ
思い出はまるで特殊な調味料だ
捧ぐ -十代の君たちへ-
大人たちが教えてくれる事
それは過去のデータであって
未来は君たちのものだ
だから大人の決めつけに振り回されてはいけないと思うんだ
君たちが見極めることは
出会った大人の言動の中に自己と他者への愛と想いがあるか、そこだけだ
答えは全て君自身が決めていいんだ
だからこそ
体験してみよう
勉強していこう
君にしか出来ない体験という学問の謎を解いたとき
目の前には何が見えているだろう
子どもから少しずつ少しずつ大人に向かって羽根を広げる君たちは
今の大人たちよりきっとうんと上手くやっていける
大人も諦めちゃいけない
そして諦めていいことも
過去の叡智に感謝を
そして未来は君たちのものだ
- E N D -